昨年2019年から、2020年にかけて、『育てるグリーンペット』という水耕栽培キットで、ミニトマトとバジルとワイルドストロベリーを育てていました。
こちらがその成長記録です。
今回は、この成長日記の中からミニトマトの記録のみをまとめてみました!
この栽培を始めるまでは、私は植物を枯らすプロでした。
ミニトマトは過去に何度か土で育てたことがありましたが、いつも失敗しており、やっと1つぶなった実を家族みんなで分け合ったというつつましい過去を持っています。w
水耕栽培も全くの未経験でした。
そんな私が、頑張ってミニトマトを収穫できるまで育てあげました!
色々苦戦はしていますが、ピンチに陥った時におススメのモノ等も紹介してますので、よかったらどうぞご覧ください。
今回使用したキットはこちらです!!!
『育てるグリーンペット・ミニトマト』のセット内容
※写真はワイルドストロベリーのものですが、内容物はミニトマトも同じです。
- ペットボトル型栽培容器
- 種
- 肥料
- セラミックボール
- 培地フィルター
- 計量スプーン
- 説明書
当ブログの水耕栽培日記のミニトマトの成長過程のまとめ
私が育てたときの成長過程はこんな感じでした!
栽培日記1~8のミニトマトのまとめと、最後の方はちょっと追記しております!
種まき
2019年7月3日にキットを購入。
説明書に従って種をまきました。
双葉になるまでは、肥料は与えず水のみで育てます。
また、発芽するまではラップをしておくと乾燥しなくていいそうなので、最初の2日間くらいは、ラップをかけていました。
種まきの詳しい方法はこちらの記事に載せてますのでどうぞ!
種まき3日後
発芽です!
見えにくいけど目が出てきました!
種まき5日後
双葉になりました!
水を週に1回変えて、付属の肥料をすりきり3杯与え始めます。
種まき13日後
本葉も出て、もさもさしてきたので、苗を間引きして1本だけにします。
この作業、とてつもなく心が痛みました。
写真の一番左がミニトマトです。
こんなに若い芽をつんでしまいました。( ;∀;)
苗同士が密集していると育ちが悪くなってしまうので、それを防ぐために、本葉が出始めてから草丈5cmになるくらいまでの時期に、葉を抜くことです。
本葉が育っている時期です。
やり方は、元気そうな芽を1本だけ残し、ピンセットやはさみを使って、残す芽を極力傷めないように抜きます。
間引きについてはこちらの成長日記をどうぞ!
種まき20日後
間引きがちゃんとうまくいったみたいで、芽が丈夫になってきました。
種まき25日後
セラミックボールにカビを発見!( ;∀;)
ちなみにミニトマトだけじゃなく、バジルにもワイルドストロベリーにも発見しました。
カビのついたセラミックボールを捨てる、洗うなどして対処しました。
窓を開けてこまめな換気をしたり、雨の日はエアコンをつけるようにしました。
種まき33日後
どんどんスクスク育っていきます。
窓辺の日光と2~3日に1回の水替え・肥料やりだけでここまで元気に育ってくれています。
種まき39日後
ぐんぐん大きくなりましたが、8月になってもまだこのサイズで、ちょっとのんびりしすぎかな?と心配していました。
種まき49日後
葉っぱがしおしおして、ものすごく元気がなくなってしまいました。
しかも黄色い斑点のようなものも見えます。
1.肥料、水分不足
2.日当たりが悪い
3.風通しが悪い
対策として、毎日水替えを行う、夜はライトを当ててみる、日中は極力窓を開ける、ということをしました。
ライトといっても、栽培用のではなく、自分が元々持っていたデスクライトを当てていました。
後々ちゃんと元気にはなりましたが、このデスクライトが効果あったかどうかはわかりません。
皆さんは、ぜひ栽培用ライトを使ってくださいね。
それから、ミニトマト栽培でとっても重要な作業である脇芽(わきめ)かきも、この日行いました。
ちょっと伸びすぎですね。
もっと脇芽が小さいうちに取るべきでした。反省です。
ミニトマトの脇芽を放っておくと、栄養不足でおいしい実がならなかったり、脇芽が伸びて下の方の葉に日光が当たらないという問題が起きます。そのために脇芽取る作業のことを脇芽かきといいます。
病気が心配なので、清潔なハサミとか手で取るといいです。
そして、切り取った脇芽は、試しにビンに水を入れて挿してみました。
もしかしたら成長するかも..?
種まき51日後
ライトを当てたり風通しよくしたり水替え毎日頑張ったり…でもまだ元気は出ず…
種まき54日後
未だ元気のでないミニトマト。
根っこを確認したら、こんな感じで色も悪く、狭くて苦しそうだったので、ホームセンターで買った大きなビンに移し替えてみました。
藻対策(水に日光を当てないようにする)で、普段はビンを紙袋で包むことにしました。
また、根っこには酸素が必要だということにようやく気が付きエアポンプの代わりに『さんそを出す石』を買ってビンの中にいれてみました。
効果があるといいなぁ。
そして、脇芽を水に挿していたミニトマトからは、根っこが生えていました!
今後はこの子の水にも肥料をとかして与えることにしました。
種まき60日後
根っこの色がよくなり、グングン伸びてきました。
すると、あんなにしおれていたミニトマトがなんだか元気になってきました。
すごくうれしかったです。
脇芽のミニトマトも順調に育っています。
そして、つぼみがしっかり確認できるようになりました!
種まき63日後
根っこがすっかり元気になりました。うれしい。
やはり人間と同じで、のびのびできるスペースがないとだめですよね。
種まき74日後
お花がたくさん咲きました!
あの元気がなかった子がウソのようです。
室内で育てているので、定期的にお花を揺らしたり指で軽くはじいて、人工授粉をしました。
無事に実がなってくれることをとにかく願っていました。
種まき76日後
ついに…実がなりました~!
しかも二つ発見です!
長かった。大変だった。
よく頑張ったねミニトマトちゃん!!
そして、あの脇芽のミニトマトもこんなに大きくなり、ついに花が咲きました!
こちらも人工授粉をしていきます!
種まき82日後
どんどん実が増えて、大きくなっていきます。
でもなかなか色が赤くなりません。
このころから気温が下がり始めてきていたので、ちょっと心配でした。
種まき88日後
順調に実が増えてます。
最初になった実はもうだいぶ大きいです。
でもまだ赤くならない。(笑)
そして、脇芽のミニトマトにもついに実が!
あんなにちっちゃかったのに…感動です。
種まき91日後
実がなりすぎて、ついにバランスが崩れ、今までのビンに入れておくことができなくなったので、100均アイテムで新容器を自作しました。
こちらが作り方です。
安定感抜群です。
おしゃれもくそもないですが…。
ドライヤーホルダーがしっかり固定してくれているので、もう苗が倒れなくて済みそうです。
空いた瓶は脇芽ミニトマトに譲りました。w
種まき104日後
少し前から、葉っぱに白い点々が見え始めたのですが、これはうどんこ病という病気だということが判明しました。
その名の通り、葉の表面がうどん粉のような白い粉をふるったようになります。
これの正体はカビで、湿度の高い夏や雨期ではなく、春や秋などの、日中は乾燥していて朝夕が冷え込む時期に発生しやすいそうです。
うどんこ病にかかってしまったら、とにかく早めにその部分を切り取らねばなりません。
わたしは対処が遅く、すでにミニトマト全体に広がり始めてしまっていたので、白い斑点が見られる部分を切り取ったら、こんなにさっぱりしてしまいました。
せっかく実が赤くなったのになんだか寂しいです。
そして、ミニトマト同士だとうどんこ病はうつってしまうそうなので、脇芽のミニトマトは少し離れた場所に置くようにしました。
種まき105日後
最初になった実がついに真っ赤になったので、この日初収穫!!!
種を蒔いてから3ヶ月半…ついに…ついにやりました…!!
味は…普通でした。(笑)
種まき113日後
その後もうどんこ病の進行は止まらず…。
葉を切り取られながらも、健気に実を赤く染めていくミニトマトたち。( ;_;)
もっと早く処置してあげればよかったと心から思いました。
種まき122日後
どんどん葉っぱがなくなってしまいます…。
もう切るしかないんです(ノД`)・゜・。
茎にもだいぶ斑点が見られるようになってしまいました。
でも色がとても綺麗..頑張ってくれている。
脇芽のミニトマトも、色づいてきました。
重くてどんどん下に垂れてきます。
種まき129日後
うどんこ病があまりにひどかったので、ここで収穫できるだけ全て収穫し、ついにミニトマトちゃんとお別れしました。
最後の大収穫です。
これ以上進行すると、せっかくなった実も食べられなくなっちゃいそうだったので…。
最後まで頑張ってくれたので、こんなにたくさん収穫できました。( ^^)
切った断面図です。
問題なさそう。
一緒に栽培していたバジルと合わせて、チーズと一緒にレンジでチンして食べました。
かわいいかわいいミニトマトちゃん。
楽しい思い出と、おいしい実をどうもありがとう..!!
ほんとうに、ありがとうしかないです。
『育てるグリーンペット』を使ってのミニトマトの栽培で必要なもの
以上、成長日記でした!
ど素人でもちゃんと収穫までありつけたので、ある程度ミニトマト栽培に慣れている方はもっと簡単に上手に育てられると思います。
ここまで見ていただけたらおわかりだと思いますが、正直、このグリーンペットの小さな容器だけで、すくすく健康なミニトマトを最後まで育てるのは難しいです。
バジルの栽培はグリーンペットの容器で最後まで育てることができましたが、ミニトマトは大きすぎておそらく不可だと思われますので、ここが注意点です!
なので、今回の栽培で私が使用したものをまとめてご紹介いたします。
- 苗が大きくなってきたら移し替える容器
- 根っこに酸素を与えるもの(ポンプか『さんそを出す石』)
- 日光を水に当てないためのアルミホイル等のカバー
- 追加の肥料
- 増殖用の器
- 栽培用ライト
【絶対に必要になるもの①】苗が大きくなってきたら移し替える容器
グリーンペットの容器は小さすぎるため、ミニトマトが大きくなってくると、根っこが健康的に成長できません。
おしゃれな容器なので最後まで使いたいところですが、見ていてかわいそうなので、ある程度大きくなったら取り換えてあげてください。
私は途中で大きなビンに変えました。
ホームセンターとかスーパーとか、だいたいどこにでも売ってる安いビンです。
ばっちり口が合う容器を探せなかったため、ずっとぐらぐらしていました。(笑)
…が、ミニトマトの実がついてからは、不安定さが増してしまい倒れてしまったので、最終的には100円均一のアイテムで自作しました。
もはやおしゃれでもペットボトル栽培でもなくなりましたが、ミニトマトのためです。(笑)
安定感抜群だし水もいっぱい入るしで優秀な容器でした。(自画自賛)
【絶対に必要になるもの②】根っこに酸素を与えるもの
水耕栽培では、根っこに酸素を送ることが必要なので、水中ポンプがあるといいです。
金魚の水槽とかに入れるあのブクブクですね。
ですが、私は水中ポンプは使わず、こちらの『さんそを出す石』で代用しました。
本来は金魚とかメダカとかを買うときに水槽に入れておくものなので、おさかな飼育以外には使わないように、と説明書きに書いてあります。
ですが、みたところ有害なものは出ていなそうだったので、試しに入れてみたところ、すっかり根っこが元気になりました。
水中ポンプよりは酸素供給できていないとは思いますが、電気代かからないし静かなので個人的にはおススメです!
【あったら尚いいもの①】日光を水に当てないためのアルミホイル等のカバー
水耕栽培では、肥料の混ざった水を使用するため、日光が当たると藻(も)が生えてしまいます。
その対策として、日光が水に当たらないように『育てるグリーンペット』本体には、おしゃれなラベルが巻かれているのですが、ちょっとした隙間があるので、気になる方は後ろの方だけアルミホイルを巻く等するといいかもしれません。(私は一応巻いてました)
途中で大きなビンに入れ替えたときは、ビンごと紙袋にそのまま入れてましたね。
【あったら尚いいもの②】追加の肥料
キット本体には『ハイポネックス』という粉の肥料が3~4か月分ついているのですが、それ以上長く育てる場合は追加で肥料を購入する必要があります。
こちらが同じタイプのもので、私も追加で購入しました!
かなり大容量です。w
100均で小麦粉とかの粉もの入れる容器を買ってきて、その中に入れて使っています。
脇芽かきで取った芽を増殖したときなども、おそらく付属の肥料だけでは足りなくなると思いますので、肥料減ってきたなぁ~..と思ったタイミングで早めに購入してくださいね。
ホームセンターなどにも売っていると思います。
【あったら尚いいもの③】増殖用の器
取った脇芽などを増殖する際に使う器は、ペットボトルを切ったものや、空いてる瓶とかコップとかで十分でした。
ミニトマトの場合は、実がなるとぐらぐらと不安定になるので、固定しやすいものがいいかもしれません。
切り取った脇芽を水につけておくと、そこから根がでて増殖させることができるので、たくさん収穫したい方はぜひ用意してみてほしいです。
最初の写真のビンは、おしゃれなんですが、口が狭いので、大きくなってくると水換えがめちゃくちゃしんどくなってきます。(笑)
【あったら尚いいもの④】栽培用ライト
私はライト無しでもなんとかなったので、どうしても日光が足りない時だけ用意すればいいと思います。
もしくは、たくさん収穫したい方。
あとはカビ対策にもいいそうなので、カビがめちゃめちゃ心配な方はぜひどうぞ。
グリーンペットでミニトマトを栽培する際のコツ
最後に、グリーンペットでミニトマトを育てる際の注意点やコツなどを、まとめておさらいしたいと思います。
ミニトマトの種まきに最適な時期は4月~5月頃
ミニトマトは、夜の気温が安定して15度以上になるころに種を蒔くといいそうです。
気温が低すぎると芽が出にくくなってしまうので、温度管理は大切です。
ミニトマト水耕栽培で必要な手入れ
- 水替え・肥料やり
- 日光によく当てる
- 風通しをよくしてあげる
- 根っこが大きくなってきたら、大きい器に移す
説明書にしっかりとかいてあるとおりの量のハイポネックス(肥料)を水にとかしてあげます。
根が成長してくると、1日でもかなり水が減るので、「気づいたら水がなくなってた!」なんてことにならないように気を付けて見てあげてくださいね。(私は何度かやりました)
あとは、とにかく日光とカビ対策です。
カビは油断しているとあっという間に広がるので、こまめにチェックしてあげてください。
①間引き
→双葉が出たタイミング
②脇芽かき
→脇芽を発見したタイミング
③人工授粉
→室内栽培で、花が咲いたタイミング
詳しくは先ほどのミニトマト栽培日記まとめか、こちらの記事を参考にしてくださいね。
間引きに関してはこちら
脇芽かきに関してはこちら
人工授粉に関してはこちら
葉っぱと根っこをよく見よう
当ブログの栽培日記のとおり、ミニトマトが元気かそうじゃないかは、葉っぱと根っこの様子をよく見ることが大事だとわかりました。
根っこの色が悪く、自由に伸びていない時は、酸素不足や容器が小さすぎるのが原因だと思われます。
大き目の器に入れ替えたり、酸素を供給してあげてください。
葉っぱの状態をよく見て、水・栄養・日光が足りているか、湿度は問題ないかなどをチェックしてください。
私も大いに悩まされましたが、うどんこ病は一度かかるとあっという間に広がります。
見つけたらすぐにその箇所を切ってください。
その際、カビの胞子が舞うので、ビニールに入れる、うどん粉病の葉に触れた手で別の苗を触らない、などにも気をつけてください。
ただし、ミニトマトのうどんこ病は、同じミニトマトにしかうつりません。
また、湿度の高い夏や雨期ではなく、春や秋などの、日中は乾燥していて朝夕が冷え込む時期に発生しやすいそうです。
気をつけてくださいね。
『育てるグリーンペット・ミニトマト』はこんな人におすすめ!
という感じで『育てるグリーンペット』のミニトマトの栽培のもようをお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
初心者向けの栽培キットではありますが、ミニトマトはバジルに比べるとかなりデリケートでちょっと大変でした。
大きさや重さもバジルとは全然違うので、専用キットだけでは最後まで育て上げられないと思います。
でも、基本的には、日光・湿度などに気を付けつつ、水を毎日変えてあげるだけです。(笑)
ほんとにお手軽に簡単に水耕栽培を楽しみたい、という方には、バジルなどの葉物をおススメしますが、ミニトマトも、決して難しいわけではないです。
いっっつも植物を枯らしてばかりいた、この栽培ど素人の私でも、楽しみながら収穫まで無事に育て上げることができましたので!
最後、うどんこ病で思いの外早くお別れすることになってしまったのは残念でしたが、対策をしっかりしていればきちんと防げることですので..。
それから、室内栽培だし、土を使わなかったので、大嫌いな虫にも一度も悩まされなかったのもとてもうれしかったです!
- 水耕栽培の超初心者
- 水耕栽培の装置を準備するのがめんどくさい人
- ミニトマトを室内で栽培してみたい人
- 虫が大嫌いな人
- 根や葉の様子をきちんと見てあげられる人
『育てるグリーンペットミニトマト』よかったらぜひみなさんも育ててみてくださいね。
新しいデザインのものや、他の種類のものもあるので、ぜひじっくり見てみてくださいね。
ちなみに、こちらの商品は値段の変動が激しいため、知らずに高騰しているものを購入しないようお気を付けくださいませ!
メーカーさんのサイトだと、770円(税込)で販売されているので、770円(税込)を目安にするとよいと思います。
バジルとワイルドストロベリーについては、ミニトマトと一緒に成長日記を書きましたので、ご興味あれば参考にどうぞ!
★成長日記まとめ記事★
『育てるグリーンペット』バジル成長記録のまとめを見る
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